2018年9月ヨーロッパ旅行 その5 ユーロスターに乗ってロンドンからブリュッセルへ

ロンドンで目覚める2回目の朝がやってきた。昨晩は寒さに凍えることもなくよく眠ることができた。外は今日も快晴。爽やかな朝である。

朝食のバイキングは、控えめにとったつもりだったが、結局取りすぎてしまった。食堂の出口のそばの席に座って朝食をとった。やはり朝から御馳走である。



部屋に戻って満腹のおなかを休めるべく少し休憩し、チェックアウトの準備を整える。今日はユーロスターに乗ってブリュッセルへ向かう日だ。2泊3日の短い間ではあったが、お世話になったこの部屋ともお別れである。


ロビーでチェックアウトを済ませ、最寄りのBlackfriars駅へ向かった。


ここから地下鉄に乗ってセントパンクラス駅へ向かった。


セントパンクラス駅に着くと、まずはユーロスター乗り場へ行ってみた。昨日下見をしたので迷うこともない。

モニターに映された発車予定時刻を確認する。


あった。12:58発、ユーロスターTrain9132、ブリュッセル南駅行き。現在時刻は10:42。発車までまだ2時間以上もある。早すぎてまだチェックインもできないようだった。

ユーロスターは国際列車である。イギリスを出国してEU圏内へ入るわけで、チェックインや、出国手続きも必要になる。それを見越して早めに駅に着いたのだが、少し早すぎたようだ。でもこれで良かったと思う。時間がなくて慌てるよりはずっとましだ。

ベンチに腰かけて時間をつぶす。ふと、どこからともなく音楽が流れてくる。ビートルズの曲は分かったが、その他にもいろいろな曲流れてくる。


ジュークボックスのようだった。音楽につられてやってきた人が画面に触ったり、体を揺らして音楽に浸ったりしていた。

駅の外にも出てみた。


喫煙をしたい人は外に出て煙草を吸っているようだった。

ロンドンにきて感じたことだが、意外とタバコを吸っている人が多いと感じた。ヨーロッパというと、健康に関心が高く、喫煙率は日本よりもずっと低いのかと思っていたが、そうでもないのだろうか。街中での歩きたばこもよく見かけた。

時間を見計らってユーロスターの乗り場へ向かった。チェックインができる時間だった。ユーロスターの乗車券には最低でも発車時刻の30分前までにチェックインを済ませるように書かれている。


出国手続きを終えて進んでいくと、待合室のようなところに出た。電車が来るまでの間、ここで待つようだった。荷物を抱えた多くの人が列車の到着を待っている。


やがて自分の乗る列車の到着を告げる放送が流れると、皆ぞろぞろとホームへ向かってゆく。


自分の乗る車両の番号を確認し、列車に乗り込む。入り口には段差がある。


自分の乗った車両は通路を挟んで左右に2列ずつが配置されている車両だった。車両の中心へ向かうような席配置となっている。集団お見合い方式と言うのかもしれない。車両の中心ではそこだけがボックス席のようになる。

ユーロスターは全席が指定席である。自分の席はなんとそのボックス席だった。自分の席が窓側なのか、通路側なのか、表示番号を見たがいまいちよく分からない。まだ空いていたので窓側に座った。

自分の左隣、つまり通路側と対面の2席には若そうに見える男性が3人座った。3人とも友達のようで話し声が賑やかである。自分は先に座っていたので、彼らに軽く目配せをして挨拶をした。隣の男性が乗車券を見せてきたので、私も自分の乗車券を見せる。目的地や車両の席に間違いがないことをお互いに確認しあった。

12:58に出発したユーロスターは予定では16:07にブリュッセル南駅へ着くことになっていた。ロンドンとブリュッセルには1時間の時差があるから、ロンドンの時間でいえば15:07にはブリュッセルへ着くわけで、2時間と少しといったところだ。

車窓にはイギリスの田舎の風景が流れていく。


ドーバー海峡の地下を走る英仏海峡トンネルはどんなものかと思っていたが、列車に乗っている限りでは何のことはない、普通のトンネルであった。トンネル内をおよそ20分ほど走っていた気がした。地上へ抜けるとそこはもうフランスである。

賑やかだったボックス席内の自分を除く3人組は次第におとなしくなり、眠ってしまっていた。車内は静かで、車窓の景色のみが流れてゆく。


列車は予定通りこの列車の終点、ブリュッセル南駅へ到着した。乗ってしまえばあっという間である。乗客が荷物をまとめて列車を降り始める。


ボックス席の3人組は先に降りて行った。1本の空になったペットボトルが残されていた。


自分も列車を降り、乗ってきたユーロスターの車両を改めて眺めた。なかなか快適な列車の旅であった。ユーロスターのロゴマークが印象的だ。




さあ、ここはもうベルギーの首都、ブリュッセルだ。気持ちが改まる。

初めての街に到着すると、自分が異邦人になったような気分になる。なんというか、街から浮いているような感じがするのだ。早くその街の空気に馴染みたい。

すぐに今日のホテルへ向かいたい気持ちもあるが、まずは今着いたブリュッセル南駅のなかを色々とみてみることにした。

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